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井の頭線に揺られながら

マスカラで固まったまつ毛をサラリと撫でた この指に伝わる感触を、どこへ還元したら良いんだろ。 曖昧を明確にしたいのか、 それとも明確を曖昧にしたいのか、 今の自分には分からない。 広い海の上をずっと飛び続けている鳥みたいに、なかなか着地できない…

鯉のぼり

失う朝を跳ねてゆく 真っ赤なバレエシューズで 愉快に跳ねてゆく 鋭い風を諸共せず、それを動力に変えて 脚にまとわりつくような冷気が心地よく、ワンピースは羽のようになびく 東京都上空を旋回するように舞っておりました 桜の花びらが地上から姿を消しは…

23時

運ばれてきたカルアミルクは、想像より可愛いらしかった。 けどホイップクリームの上にちょこんと乗ったサクランボは小さいながらも凛としている。 “二次会”な、ざわめいた光を反射し、空間をサクランボ色に染めた。 初めてカルアミルクを飲むあの人達、 弱…

中野13時36分

中野のスタバ。13時36分 甘ったるいはずのホワイトチョコレートマカデミアクッキーは、やっぱり甘ったるい。ガラス越しに揺れる桜の花もやっぱり綺麗なのだ。 か細い自尊心がぽきっと折れる音が聞こえた。 ああ、ただ汚いものに触れたい飲み込まれたい、汚物…